メガネは楽しい!メガネ屋を子どもたちが憧れる職業に。松永匡弘さん

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メガネの松永 松永匡弘さん

大牟田で他のメガネ屋さんとは一風変わった「メガネの松永」を運営されている松永匡弘さん。なぜここまでメガネが好きなのかわからないという異常なまでのメガネ愛。他とは違うお店はどうのようにして作られたのか、メガネへの想いを聞きにお話をお伺いしました。

使われる方が楽しいと思えるメガネを

メガネを実際に使われる方が楽しいと思えるメガネを提供しています。

元々うちのお店は安売りメインのお店だったんですが、もっとメガネの楽しさが伝わるお店にしたくて、いろんな楽しいブランドを取り扱ってます。世でいう売れ線だというものを仕入れるよりも、知る人ぞ知るみたいなモノを集めながらお店作りをやっていこうと。

うちでメガネを作ったり、お客さん自身がメガネを作るワークショップもやってます。普通のメガネ屋さんはメガネ作らなくて、仕入れて売るのが主な仕事なんですね。人と違うことをやってて、そういった積み重ねが他のお店との差別化に繋がっているんじゃないかなと。

ワークショップやってると、いろんな方からうちを知ってもらえる良いきっかけになるんですよ。ワークショップを通して店を知ってもらって、うちのお客さんになってもらうということにはかなり効果的で、けっこう今もご遠方からのお客様やリピーターになってくれる方が多いですね。

メガネは楽しいと知った

メガネていうと目が悪いからイヤイヤかけるものっていうイメージがあった。

でもそのイメージを覆すきっかけがあったんですよ。東京にヨーロッパ中のメガネを集めた楽しいメガネ屋さんがあるんですけど、そこは社長がメガネを嬉しそうに自慢げに話を聞かせてくれるんですよ。それを聞いてるとメガネってすごい楽しいものなんじゃないかなって。メガネはかけたくて、かけるものなんだっというイメージが自分は当たり前になりました。家がメガネ屋で、将来はしょうがなくやらないといけない仕事なのかなと思ってたのが、メガネ屋って楽しいのかなと思えました。

メガネの松永 外観

オーニングが素敵で、内装も木を使ったお洒落な内装になっています

買いたいのに、売ってくれない

地元のうちのようなお店は安売りメインのお店が多い。地元でも楽しいメガネが受け入れられないかなと思って、業者さんにうちにも卸してくれないかと言ったら断られた。安売りをやっているようなメガネ屋にはうちの商品おろせませんと。その時は情けなかったですね、買いたいと言ってるのに売ってくれない。

でも、熱心にいろんなとこに足を運んでいくうちに、ちょっとずつ理解してくれるブランドが増えて、扱わせてもらえるブランドが増えてきた。やりたい道筋は見えてて、行動していくと、ブランドの方から取り扱ってくださいと言われるようになりました。お願いしてた立場から、お願いされるように立場が逆転したんですよ。その時は気持ちよかったですね。

最初は仕入れることすらできなかったのに、いつからか逆転して気持ちよくなってるときに、うちも天狗になっていました。

「お店側もブランド側も、どっちかが強すぎてはダメ。対等の立場でやっていかないといけない」

と、あるブランドのデザイナーさんに釘を刺された。どっちかが強すぎるのはダメなんですよ。お店はブランドを育てる、ブランドもお店を育てていくというのでやっていって相乗効果で良くなっていかないといけない。なので、ブランドとしてメガネの松永さんが売れるために口を出しますと笑。普通は口出さないんですよ、うちが怒って取引停止になると大変なのに、そんなこと関係ない。なにかあったらうち(ブランド側)にも言ってくれと。お互いぶつかり合ってよくしていこうと。本当に取引先に恵まれたと思います。

メガネの松永 内装

メガネを作るメガネ屋さん

お店に帰ってきたときは異常なまでのメガネ愛に溢れてました笑。寝ても覚めてもメガネのことしか考えないメガネバカ笑。

作るようになったきっかけも、壊れたメガネを自分で修理したいと思ったことがはじまりです。壊れて修理にメガネ屋さんに持っていくと断られて、買った方が安いですよと言われる。でも、自分はそこを修理したかった。そのための技術を身に付けたくて勉強しましたね。修理を勉強していくと治せる技術が身についていって、今度は作りたいなと。そうなると、モノづくりが好きな人が集まってくる。だんだん話していくうちにお客さんがマニアックになっていくんですね。

知らないうちに勝手に学んで詳しくなる。お客さんが展示してるメガネを見て、磨きが甘いとか、溶接が甘いとか言ってくるんですね笑。でも、そういう方たちは詳しいから、5000円くらいのメガネは買わなくなるんですね。質が良いものを求めて来て、良いモノを買っていかれる。しかも、そういった人達が連れてくる人は良いモノが好きな人の仲間たちなんですね。良いモノをお客さんに知ってもらうことも大切だなと。

親しい人の意見は聞くな

お客様へのメガネの提案は、お客さんが思ってもないような提案をしたい。自分は黒しか似合わないと思っている人に真逆の白を提案したり。似合わないと思っているは、逆に白が似合うかもしれないとは考えないんですね。そういった方に思ってもいないようなものをかけてもらって、結果なかなか良かったということに気付けると、それが新しい発見になる。

でも周りの親しい人ほど、変化を嫌がる。だから、自分がメガネを販売するときは、家族の意見は聞くなと笑。このメガネをかけたあなたが初対面の自分から見たら全く変じゃない。親しい人ほどおかしく感じる。案外そういうもんで、身内は当たり障りのない方を選ぶ。そこをいかに切り崩して、変化してもらうか。きた人に淡々とうるなら誰でもできることなんで、新たな発見やメガネの楽しさを提供することを販売のコンセプトとしてます。

作ることや修理することは、お客さんができないでしょと思ってるところに応えるためにやっている。メガネがオーダーメイドできることも、自分で作れるもお客さんは思ってもいない。お客さんが思ってもないことをバンバンやって、お客さんの一歩も二歩も前にいきたい。そうすると、お客さんが今まで自分が欲しかったものを買ってた以上の喜びがあるんですね。

そうなってくると、次に来たときにまた提案してもらえるんじゃないかという期待感を持ってお店に来てもらう。次来たときに、これ欲しいじゃなくて、なんか良いのないですか?と聞かれる。だから自分も勉強しないといけない。

お客さんが入ってきた時点で、おおよそどういったものが似合うのか、これくらいまでだったら提案できるんじゃないか、冒険できるんじゃないかという予想を立てながら、接客しながらチャレンジしている。それを無理やりしちゃうと、あそこは押し売りだとなってしまうので、いかにお客さんに喜んでもらうかが大事になってきます。

にわかメガネ

松永さんが作られたメガネ。遊び心溢れる作品です

よかもん商店街(出張商店街)

地元の方にもっと来てもらいたいと思って、老人施設に出張商店街をしています。商店街としてみんなでいけば、普段買い物できない高齢者の方が買い物できるし、商店街の活性化のためにもなるからと思って。

最初は全く受け入れてくれなかったですね。それでも、いくつかの施設が受け入れてくれて、少しずつ広がっていった。施設に行ってもメガネは特に売れないですよ。メガネ洗ったり、ネジ締めたりとかをするくらい。でも、それをやることによって、メガネが必要なときにメガネの松永さんに来て欲しいけんと呼ばれるようになってきて、結果的に自分たちのためにもなる。最初は門前払いで入れてもくれなかったけど、今は求められていくようになった。

施設の方がよかもん商店街として来たときに、来てくれてありがとうと言ってくれる。なんでだろうと思って。うちは売らせてもらえるからありがとうだけど、施設の方がなんでありがとうて言うんだろうと。職員の方は、施設に住んでいる方の笑顔が見れるならと言われるんですよ。本当っすか?って思って笑。本音を聞きてくて、飲んでる席で聞いたんですよ笑。すると、別にイメージアップのためにやっているわけじゃない。住んでいる方の笑顔が見たいからだよと。そこで、ならわかりました!高齢者の方々を喜ばせることを考えればいいんですね!と思いました。それから、高齢者の笑顔のために何ができるかを徹底的に考えるようになりました。それから、口コミで広がるようになっていきましたね。

商業者として、楽しんでやれてます。徐々に大きくなっていますし、加盟されている皆さんがやる気があるんですよ。会議開催した場合もほとんど全員参加されます。自分は、金儲けのために頑張ってくれと皆さんに言ってます。ボランティア団体ではなくて、営利を目的としているので。それが結果的に良かったのかなと。

メガネ屋が憧れられる職業に

メガネ屋の仕事はみんなが思っているよりも楽しいんですね。女の子だとお姫様になりたいとか、男の子だとサッカー選手になりたいとか言いますよね。でも、メガネ屋さんになりたいていう子供いなくて、それが嫌なんですよ笑。メガネ屋さんになりたいていう子供がいてもおかしくないじゃないかなーと。

そうじゃないということは、メガネ屋はまだ憧れられる職業じゃないってことかと。メガネ屋も面白いしメガネも面白いんで、もうちょっと知ってもらいたい。せめて、うちの子くらいはメガネ屋さんになりたいて言って欲しい笑。

みんなのなりたい仕事になりたい。そういう仕事につきたいし、憧れられたい。そのためには、まずはメガネ屋の楽しい部分をまず表に出していくことが使命だと。飲みに行く前にうちの前を通る人がいるんですけど、その時に写メを撮っていくんですね。それでもいいんですよ。メガネ屋でわざわざ写メ撮っていく人て普通いませんからね。そのために作っているので、まずは興味を持ってほしい。

自分でも、なんでこんなにメガネが好きかわからないんですよ笑。深く考えてないけど、好きなもんは好き。

メガネ屋が楽しい。自分にとっての永遠のテーマです。

取材を終えて

本当に楽しくメガネのお話をしてくださいました。

メガネに対する愛情が本当に伝わってきました。

自分が好きなことを仕事にして、楽しんでいらっしゃる素敵な松永さん。

松永さんのお話を聞いて、自分の好きなことを仕事にされる方が増えればと思います。

ぜひ皆さんもメガネの楽しさを味わいに松永さんに会いに行かれてみてはいかがですか?

遊び心溢れる楽しいメガネ屋さん「メガネの松永」【お店見せて】

お店も取材させて頂きました。こちらの記事も合わせて。

お店情報

住所:福岡県大牟田市本町1-5-20

TEL:0944-56-8855

open:09:30

close:20:00

定休日:お正月のみ

『取扱商品』
メガネ、補聴器、コンタクトレンズ、光学品

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『大牟田ひとめぐり』編集長。1990年佐賀生まれ。 近畿大学卒、IT系ベンチャー企業を経て、大牟田市地域おこし協力隊に。
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