【高齢化のまち大牟田】認知症SOSネットワーク模擬訓練体験レポート

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OMUTA VOGUE

皆さんこんにちは!今日も元気なキラキライターです。

秋のお楽しみ荒尾梨が出回り始めましたね~!

梨はどうしてあんなに美味しいのか、だれか私に教えてください。

さて、本日は認知症SOSネットワーク模擬訓練の体験レポートをお届けします!

以前取材させて頂いた社会福祉士の品川雅哉さんにご案内頂きました。

福岡市出身の品川雅哉さんが大牟田を選んだ理由【高齢化のまちを支える社会福祉士】
皆さんこんにちは! キラキライターの幸森です。 以前ひとめぐりで取り上げてもらいましたが、私はお仕事とは別に色んなまちづ...

このまちが全国に誇る取り組みはどんなものなのか、ぜひご覧ください!

24時間365日

模擬訓練当日は朝から大雨。

鳴り響く雷の音にびくびくしながら品川さんのいる白川小学校へ向かいました。

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玄関で品川さんを発見!

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参加者の方に笑顔でビニールを配る品川さん。

今日もさわやかです。

ひどい雨なのに会場には沢山の参加者が集まっていました。

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地域の方々の意識の高さを感じます。

あまりに雨がすごかったので、実施するのか確認してみると協議中とのこと。

「もちろん市民の安全が最優先ですが、行方不明はいつどんな時に発生するかわかりませんからね。こういう天候だったらどう動くか?ということまで含めて重要な訓練なんですよ。」

と事務局の方が説明してくれました。

雨だからやらない、ではなく、雨だったらどうやるか・・・さすがですよね。

実際に専門職や市民の方々によって作られている有志の捜索ボランティアグループでは、24時間365日行方不明の方が発生した瞬間からLINEのやり取りが開始されます。

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実際のLINE画面

大牟田から全国へ

今年度で大牟田市としての開催は13回目。(白川校区は10回目)

回を重ねるごとに市外からの視察が年々増え、大牟田から全国へと広がっていきました。

現在では全国で約220自治体が模擬訓練に取り組んでいるそうです。

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大牟田市調査数(2016年7月時点)

この日も大分や宮崎、東京など、様々な地域から視察にみえていました。

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大分県佐伯市からも団体で視察に

国も大牟田の取組みに注目していて、今年3月には厚生労働大臣の塩崎氏も本市へ視察に訪れ白川校区で模擬訓練を体験されていました。

 いよいよ訓練開始!

訓練の開始前には視察の方へ向けた模擬訓練に関する説明や、毎年パワーアップするという訓練方法のデモンストレーションが行われます。

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そうこうしていると雲の隙間から太陽が顔を出し始めました。

当初捜索と啓発活動を行う予定でしたが、捜索のみの実施に切り替えて訓練時間を短縮し、大雨が降り出した場合は即中止という条件のもと訓練が開始されることに。

私は品川さんの班に入れて頂いて出発です!

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参加者の方とコミュニケーションをとりながら歩く品川さん(左)

模擬訓練には市内統一型と校区独自型の2パターンが存在していて、白川は校区独自型で実施。

校区内をさらに13の地区にわけて、地区ごとに1名の行方不明者役と2班の捜索グループが配置されます。

班は各地区の地域住民をメインに、校区社協、市外からの視察者などで構成され、中には小学生や中学生の姿もありました。

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地区に詳しくない方にもわかりやすいように地図を見ながら歩くルートを決めていきます。

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地域の方が『あの路地は細くて危ない』『あの道を入った所に小さな公園がある』など地元ならではの視点で考えるルートはさすがの一言。

私たちの班では捜索開始から30分ほどたって行方不明者役の方を発見。

架空の情報をもとに捜索していたのですが、地元の方はお顔を見て『どこどこの○○さん』とわかったようです。

日ごろから地域がしっかり結びついていなければわからないことですよね。

そしてこの結びつきこそ有事の際に重要になってくるのだと実感しました。

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黒のチュニックを着て杖を持っているという情報でした

同じ地区を捜索していたもう一つの班と合流し白川小学校へ。

帰り道では既に訓練の振り返りのような会話が生まれていました。

『あっちの道は行った?』『あの用水路沿いはガードレールがないところがあるよ』

この意識の積み重ねが行方不明者の早期発見につながっているのでしょうね。

その光景を見ていた品川さんがこんなことを話してくれました。

「本当に住み慣れた地域の人じゃないとわからないことが必ずあります。小地域ですぐに捜せる白川のシステムは多くの地域で見本になるのではないでしょうか。

私たちが取り組んでいるサロン活動や認知症カフェなどは日ごろから顔を合わせる居場所として大きな役割を担っていると感じています。

若い世代でもこうして住民同士が交流できる機会をもっと増やせるといいですね。」

素早い情報伝達ができ病気の特性をよく知る専門職。

地元ならではのネットワークと情報を持っている地域住民。

この訓練を通して、双方が連携しいつでも対応できる体制が作り上げられていることを感じました。

捜索が終わったら

白川小学校へ続々と戻ってくる参加者たち。

ほとんどの地区で30分以内に行方不明者役を発見していました。

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訓練に使用された架空の情報シート

全員が小学校へ戻ると反省会のスタートです。

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市外視察者から出てきたのは『継続は力なりというのを感じた』『みんなが使命感を持っている。こうした取組みによって地域が繋がっていくのを感じた』という感想。

こうしてそれぞれが感じたものを持ち帰り自身のまちでの取組みに活かされていくのですね。

子どもたちからも『大変だったけど見つけられてよかった!』という声があがっていました。

この『よかった!』という経験が日常の声掛けへのハードルを下げるのかもしれません。

大牟田ではこの訓練時以外にも子どもたちに認知症のことを学んでもらう機会(絵本教室など)が多く設けられています。

この日も白川校区では白光中学校の生徒による認知症をテーマとした寸劇が披露されていました。

実際に子どもたちが行方不明者を発見した事例もあり、多世代で認知症への理解を図る姿勢にも市外視察者の注目が集まっているようでした。

高齢者のまち大牟田で

日本の高齢化率26.7%(H27.10時点)に対し大牟田は34.6%(H28.9時点)と非常に高いことをご存知ですか?

高齢化の最先端をいくまちと言っても過言ではありません。

だからこそ全国に先駆けて様々な取組みが存在し注目されています。

高齢化を課題のままで終わらせないためにも、このまちで暮らす私たち自身が学び、行動することが大切なのではないでしょうか。

白川校区で出会った方に尋ねてみたことがあります。

家族のことでもないのに、どうしてそんなに一生懸命やれるんですか?と。

返ってきたのはこんな答え・・・

『10年後20年後は自分の番やけん。安心して住み続けられる地域にしたかとよ。』

この言葉に❝今ある課題を解決することが自分の未来を創っていく❞と教えてもらいました。

誰しも関わらざるを得ない高齢化問題だからこそ自分事として捉える人がもっともっと増えていけば、高齢化が課題ではなくなる日が必ずやってくると思います。

このまちを、未来を創っていくのは私たち自身であることを忘れずにいたいですね。

愛情ネットに登録を

愛情ネットでは日ごろから行方不明者の情報が発信されます。

訓練に参加することができなかった方も、この機に登録してみませんか?

行方不明以外にも大牟田市の防災に関することやイベント情報などの情報を受け取ることもできますよ。

自分が受信したいカテゴリーが選べるようになっているので、不要なメールを受信することはありません。

災害発生時にも役立つツールなので、ぜひ登録してみてくださいね。

登録はこちらから

PC→http://ai-jo.net/

携帯→http://ai-jo.net/Community/mobile/

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幸森 彩香
1985年宮崎県出身。地域の魅力を可視化するフリーライターとして活動中。言葉と肉と甘いものをこよなく愛する肉食系文学女子。
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