「20年後、大牟田を子供たちが誇れる街に」- 社会起業家である冨山博史さんが描く世界

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tomiyama

「あのハツラツとした、男性は誰なんだろう」

大牟田市役所と大牟田商工会議所が始めた街中ストリートデザイン事業のワークショップで話されている姿を見たのが、私と冨山さんの出会いでした。

これからの大牟田、ワクワクしますね!

参加者の誰よりも目を輝かせ、楽しそうにされている冨山さんの姿がありました。

高齢化や人口流出、空き家の増加などの社会的課題が多い大牟田のなかで、どうしてこんなにもエネルギッシュでいられるのだろう。

そして、冨山さんはなぜ、こんなにも一生懸命に大牟田の街づくりに取り組まれているのだろう。

冨山さんがどのような想いで活動されているのかを知りたくて、お話を伺いました。

街に愛着を持ってもらうには、人との繋がり

人物紹介:冨山博史さん

冨山さん

(株)カンカングループ

大牟田ビンテージのまち(株)

大家業と飲食業を営む。

街の価値を高めるために、数々の街づくりに挑戦中。

-街づくりに取り組まれるようになったきっかけは何だったんですか?

冨山さん(以下:冨)

大牟田が消滅都市に指定され、自分の子供が大きくなった時に大丈夫なのかという危機感からでした。

-消滅都市というと?

冨:

2040年には、大牟田が出生率の低下や都市への人口流出、空き家等の社会的課題が理由で行政としての機能が果たせなくなってしまうと言われています。

実際に大牟田に住んでいて、社会的課題に直面した経験があります。

私が大家業を営んでおり、入居者の方から「家の周りに空き家が多くて、通りが暗い」との声がありました。

実際に街を歩いてみると、確かに空き家が多く、大牟田の現状を目の当たりにしました。

-大家業をされていると、自分の建物だけでなく、周辺の環境も配慮しないといけないんですね。

冨:

空き家をなくすためには、空き家に住んでもらわないといけない。

住んでもらうなら、長く住んでもらいたい。

そう考えると自然とターゲットは20代、30代の若い人に。

そういった若い人に長く住んでもらうためには、街に愛着を持ってもらえる仕組みが必要になってくる。

そう考えて、街に愛着を持ってもらうために空き家のDIYリノベーションを始めました。

-確かに、自分がDIYした部屋には愛着を持ちますね。

冨:

最初は、入居者さんと自分と大工さんでDIYするところからスタート。

すると、入居者さんが部屋に愛着を持ってくれました。

次の段階としては、DIYをちょっと広めて、みんなで作ったらどうなるんだろうと思って。

ということで、大牟田みんなでDIYリノベという企画をやりました。

そうすると入居者さんはもちろん愛着を持ってくれて、さらにDIYを手伝ってくれた人たちもその部屋に愛着を持ってくれました。

その経験から、このような賃貸の形が増えていけば、愛着が部屋から建物に、建物から街へと移っていくんじゃないかと思うようになりました。

DIYを通じて、街へ愛着を。

冨:
最初はDIYで部屋の間取りを変えたり、壁を塗ったりすることで愛着が生まれるんだなと思っていました。

でも実は違ってて。

本当はDIYを一緒にする仲間に対して、愛着を持ってるんだと。

ひとつのプロジェクトを一緒に乗り越えた仲間に対してなんだと気付きました。

そう考えるとDIYはひとつのきっかけであって、人との繋がりや地域のコミュニティが大切なんだと思い始めました。

人との繋がりやコミュニティが生まれることで、住みたい街、チャレンジしたい街になって言って、最終的に街の価値が高まっていくのかなと。

自分がやっている活動は、社会的課題を自社の事業で解決していくソーシャルビジネスなので、街の価値を高めれていければいいなと思います。

会社は上の世代から受け継ぐものではなく、子供達からの預かりもの

-お子さんが生まれてから街のことを意識されるようになったんですか?

冨:

そうですね。子供が産まれてからですね。

子供たちが私と同じ歳になったときに、

「会社を継ぎたい、街に残りたい、大牟田で何かをしたい」

と思ってもらえるような街にしたいと、思うようになりました。

会社は上の世代の方々から受け継いでいるようにみえて、

実は先にいる子供たちから預かっているんだという考えに変わっていきました。

受け継いでいくんじゃなくて、子供たちから預かっている。

だから、子供たちに返していかないといけない。

そう考えるようになって、今預かってるものを大切にしたいし、良くしていきたいと思うようになりました。

社会的課題が多い大牟田で今後、自社の事業である大家業と飲食業で商売が成り立つのかと考えると、街全体の価値を高めていかないといけません。

子供たちには、良い状況で返していきたいと思います。

取材を終えて

以前冨山さんと視察に行ったことがあり、その際に

「街づくりを一緒にやっている仲間」

と紹介してくださり、私のような年下でも仲間と呼んでもらえたことがとても嬉しかったことを覚えています。

その時に、冨山さんの周りにいつもたくさんの人が集まっている理由がわかった気がしました。

冨山さんの歩んでいく道に、いったいこれからどのようなことが起こるのだろうと思うと、私はワクワクしてしまいます。そして、その先にある未来を一緒に見ることができる自分がとても幸運に思います。

冨山さんの人生をかけたチャレンジを、ぜひみなさんにも応援していただきたいです。

冨山さんの活動をチェックには大牟田ビンテージのまち株式会社のFacebookページをチェック!

大牟田ビンテージのまち株式会社 https://www.facebook.com/omutavintagenomachi/

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『大牟田ひとめぐり』編集長。1990年佐賀生まれ。 近畿大学卒、IT系ベンチャー企業を経て、大牟田市地域おこし協力隊に。
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