令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集episode03安成亜紀穂・雅(三池本町祇園宮)

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【まつりを支える人たち】をテーマとした令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集。

所属先やポジションにこだわらず、様々な『縁の下の力持ち』を探し、巡っていきます。

今回ご紹介するのは『大蛇山に携わり続けるために自分は何ができるか』を考え、そこに自分たちの役割をそれぞれに見出した姉妹、安成亜紀穂さん・雅さん(三池本町祇園宮)です。

大蛇山愛に溢れているお二人と、その想いを受け止めた三池本町祇園宮の魅力に迫ります。

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三池本町祇園宮の温もり

大牟田市の大蛇山の中でも特に古い歴史を持ち、長い年月の中で伝統を受け継いできたと言われている三池本町祇園宮。

皆さんはどんなイメージを抱いていますか?

私は格式高く厳しいしきたりと共に在る山だと思っていました。

確かにその歴史は深く、三池に祇園社が勧進されたのは今からおよそ400年近く前の1640年と言われています。

三池本町祇園宮の山車(御前山)は、その後島原の乱で戦功を挙げたご祝儀として柳川藩藩主から贈られたものと伝えられ、歴史の重みを感じさせる重厚な造りであることも有名です。

大蛇山発祥の地とされる三池の山ですから、もちろんその歴史と伝統を継承している誇り高さはあるでしょう。

しかし少し足を踏み入れてみると、私が抱いていた印象とはまるでかけ離れた、思わずほっこりしてしまうような温かな空気がそこにありました。

三池本町祇園宮へ撮影にお邪魔するといつも賑やかで、和やかで、皆さん愛くるしい笑顔で私を出迎えて下さるんです。

その様子に私が驚いていると、皆さん口をそろえて「村祭りやけんね。仲がよかろうが。」とこれまたとびきりの笑顔でおっしゃっていて。

年齢や性別に関係なく親し気な会話が飛び交い、言うならば大家族のような雰囲気です。

大牟田にはこんな形で昔ながらの地域コミュニティがまだ残っていたのかと、本当に驚きました。

歴史と伝統の中で役割を見出した安成姉妹

そんな温かな三池本町祇園宮で開かれていたBBQにお邪魔すると、ひときわ笑顔が素敵な二人の女性を発見。

そのお二人こそ、今回お話を伺った安成亜紀穂さんと雅さんです。

安成亜紀穂さん(写真左)

1992年大牟田市生まれ。

現在三池本町祇園宮で制作やかませ、巡行のサポートにあたっている。

安成雅さん(写真右)

1999年大牟田市生まれ。

幼稚園のころから大蛇山に参加し、今年度から樂の指導係を担っている。

それぞれに違う形で大蛇山に携わり続けているお二人。

どのような経緯を経て今があるのでしょうか。

亜紀穂さん:

「私は小学校4年生のときに初めて大蛇山に参加したんですが、当時中学生からは男の子のみが参加できる決まりだったので、小学校卒業と同時に一旦離れました。」

雅さん:

「私のころは女の子も高校卒業まで参加できたので、幼稚園から高校3年生までずっと携わり続けてきたんです。

小学校3年生からはずっと樂方として山車の中で笛を吹いていました。

高校最後の夏、これでもう山車に乗るのは最後だと思ったら涙が止まらなかったです。

でも山車に乗れないなら乗れないで、自分の役割を見つけようと思って!」

亜紀穂さん:

「そんな妹に誘われて、私も3年前からまた顔を出すようになって、制作のお手伝いなんかをさせてもらっていました。

でも本番中は何も役目がないから、ただ見ているだけで。

何かしたい、何かしたいってずっと思っていたんです。

それで上の人たちに自分の役割をもらえないか掛け合ってみたら、かませと巡行のサポートをさせてもらえることになって!

祭りの前にはそれぞれの担当が割り振られた名簿が配られるんですけど、そこに初めて自分の名前が載っているのを見たときはめちゃくちゃ嬉しかったですね。」

雅さん:

「私は制作のお手伝いをする傍ら、子どもたちに樂を教えていたんです。

そうしたら今年から、ちゃんと指導係として参加してみないかと言ってもらえて。

自分でいいの?って正直思ったんですけど、『ちゃんと教えられるのは雅しかおらんやんか』と言われて腹が据わったというか。

やっぱり嬉しかったし、頑張ろうって思いました。」

伝統を重んじながら女性にも役割を

こうして自分たちの役割を見出した安成姉妹は、これからどんな風に大蛇山と関わっていくのでしょうか。

亜紀穂さん:

「伝統を重んじることはとても大切だと思っています。

でもその中で携わっていたら、みんなが自分たちの存在も大切に想ってくれていることがわかったんですよね。

私が『役が欲しい!』と言えば会議で話し合ってくれて、実際に役を与えてもらえて。

もう出られないと思っていた大蛇山にまた出られるようになったことが、とにかく嬉しいんです。」

雅さん:

「私自身がそうだったように、高校を卒業しても大蛇山に携わり続けたいと願う女の子っているはずじゃないですか。

私はその気持ちが痛いほどよくわかるし、それを乗り越えてまた携われる喜びも知ったし。

今までは前例がなかったからそれが当たり前だって思っていたけど、私たちが頑張ることで変えられることがあるんじゃないかなって今は思っています。」

亜紀穂さん:

「多分取材にきてもらって感じられたと思うんですけど、私たちの山ってすごくフラットな関係なんですよね。

みんながお父さん・お兄ちゃんみたいな存在なので。

そんな山だからこそできることがあるかなと。

私たち大蛇山が大好きなんです。

どんなに遠くへ行ったとしても、ここがある限りはみんなと一緒に守っていきたい。

何が正解とか、どこがゴールとかはわからないですけど、伝統を重んじながらも私たち女性にできることを模索していけたらいいかなって思っています。」

雅さん:

「とにもかくにも、どんな形でもずっとこの祭りに参加したい!

そのためにも一年一年を大切に、楽しく頑張っていけたらいいな。」

深い歴史と伝統の中に在りながらも大家族のように温かな空気に包まれている三池本町祇園宮。

そこには彼女たちが前例となってこれから女性の役割が新たに築かれていくことでしょう。

少子高齢化の影響で担い手が懸念されている祭りにとって、それはとても大きな一歩になるのかもしれません。

談笑する彼女たちを少し離れたところから見守っていた男性が、こっそり私に教えてくれました。

「あいつらがおらんと、うちの大蛇山制作は成り立たんとやん。」

性別に囚われずひとりの仲間として彼女たちを認めていることが伝わってくる一言。

私はその言葉を聞いて、これからの大蛇山がますます楽しみになりました。

溢れ出る大蛇山愛を胸に、彼女たちがこれからどんな活躍をしていくのか……三池本町祇園宮で伝統と共に受け継がれている御前山と一緒に見守っていきたいと思います。

ぜひ皆さんも見守っていてくださいね。

三池本町祇園宮の神輿巡行

三池本町祇園宮では27・28日の大蛇山まつりを前に、7月21日(日)17時30分から神輿町内巡行が行われます。

三池本町祇園宮を出発して蛇行しながら2時間半かけて町内を巡行する『暴れ神輿』は、一見の価値あり!

大蛇山とはまた違った迫力ある三池本町祇園宮の姿を、ぜひご覧ください。

 

令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集スペシャルサポーター

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次回予告

【まつりを支える人たち】をテーマにお送りしている令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集。

次回は、声だけでまつりの魅力を発信しているFMたんとパーソナリティーのアッキーさんをご紹介します!

大蛇山当日は会場から生中継するというアッキーさん。

声でどうやって大蛇山のことを伝えるのか、そこにある想いとは……?

次回の記事を楽しみにお待ちください。

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幸森 彩香
1985年宮崎県出身。地域の魅力を可視化するフリーライターとして活動中。言葉と肉と甘いものをこよなく愛する肉食系文学女子。produced by OmutaTwinkles
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