【まつりを支える人たち】をテーマとした令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集。
所属先やポジションにこだわらず、様々な『縁の下の力持ち』を探し、巡っていきます。
今回お話を伺ったのはFMたんとでパーソナリティーを務めているアッキーさんです。
大蛇山まつりの当日は会場から声だけでリポートを届けるそうですが、どんな想いのもと取り組まれているのでしょうか。
目次
パーソナリティーのお仕事
プロフィール
1985年大牟田市生まれ。
高校卒業後に進学・就職で大牟田を離れ、2015年起業するタイミングに合わせてUターン。
2017年6月からFMたんとでパーソナリティーを務めている。
そもそも、アッキーさんはなぜ大牟田でラジオのパーソナリティーをしているのでしょうか?
アッキーさん:
「離れてからも心の中ではずっと故郷大牟田のことが気になっていたので、起業と同時に大牟田へ戻ってきました。
戻ってきてみたら、大牟田には都会に遜色ない魅力がたくさんあることに気付いたんです。
まちの中には歴史と共に残されてきた風景だったり、味のある商店街だったり、はたまた都会に負けないくらい高感度な店が出店していたりして……。
このことを中の人はもちろん外の人たちにも、広く発信していきたいと思ってラジオ業界に足を踏み入れました。」
3年目の大蛇山中継
大牟田の魅力を強く感じ、パーソナリティーとしての道を歩み始めたアッキーさん。
初年度から大蛇山中継番組には参加されていたそうです。
アッキーさん:
「パーソナリティーになって初めての夏は、スタジオで大蛇山の情報発信を行いました。
2年目となった去年は中継を担当させてもらって、声だけで会場の熱をリスナーの皆さんへお届けしたんです。
ただでさえ中継は難しいんですけど、大蛇山中継はより難しさを感じましたね。
スタジオの場合は駐車場や交通情報など、ある程度決まった内容の発信をしますが、中継はざっくりとした時間帯と方向性しか決まっていなくて。
その中で誰に話を聞き出すのか、その時々で判断していかないといけません。
さらに大蛇山の巡行が始まれば僕らが言葉で伝えられることってあんまりなくて。
もちろん今どこにどの山がいて、どんな姿をしているかは言葉で伝えて、あとはどう音を拾っていくかに集中していました。
太鼓、バチ、花火、それから祭りに熱くなっている人たちの息遣い……。
『祭りの音』をリスナーさんに届けたいとなって。
本当のところを言えば、事前に考えていた言葉もあるにはあったんです。
でも、大蛇山を目の前にしたらその言葉が陳腐なものに感じてしまったんです。
その時感じたものをその場で言葉に変えて伝えていこうと腹をくくりましたね。
中継班としては初めての大蛇山だったし、暑い中何時間も機材を背負って歩き回ったので、それはもうクタクタになって。
疲れ果ててスタジオへ帰ってきたら、リスナーさんからメッセージが届いていたんですよ。
自宅療養しているお母さんからのメッセージだったんですけどね。
旦那さんとお子さんだけで祭りに行ってもらって、自分は留守番してラジオを聴いていたらしく。
『まるで一緒に祭りに行っている気持ちになれました』ってメッセージを送って下さったんです。
それを見た瞬間、めちゃくちゃ嬉しかったですよね。
祭りに行きたくても行けない人がいること、ラジオならその人たちに祭りの生の空気を伝えられることを実感した瞬間でした。」
まちの人たちが一堂に会する場で
アッキーさんはパーソナリティーとして大蛇山まつりに参加したことで、今までとは違う祭りの魅力を知ったのだとか。
その魅力を今年はどんな想いで届けていくのでしょうか。
アッキーさん:
「客観的に祭りを見たときに、地域にこれだけの人がいるんだってことを改めて感じました。
人口11万人とか言われても、数字だけでは感じられない部分があるじゃないですか。
その数字がリアルと結びついたというか。
祭りはこのまちの人たちが一堂に会する場なんだなって。
その中で僕らは、色んな事情を抱えて祭りへ来れない人たちと会場を繋ぐことが役目かなと思っています。
今年は中継班が2班に増えて、スタジオとトライアングルで発信していくので、より濃い番組になるんじゃないかと今からワクワクです。
中継は僕とゆうきa.k.a.地球、スタジオはなかにしひろみと、30代の若手メンバーでお送りします。
それぞれ個性が強いので、ちょっとガチャガチャしそうですけど……(笑)
それもまた祭りならではの空気感なのかなと思うし、そこを含めてリスナーの皆さんに楽しんで頂けたら嬉しいです!
リアルタイムなメッセージにも答えられる場面があるはずなので、気になったことがあったらどんどんメッセージを送ってください。
もちろん、中継班を見かけたときには気軽に声を掛けてもらえれば!
みなさんと一緒に大蛇山を盛り上げられるよう、そしてたくさんの人にその魅力を伝えられるよう、今年も頑張ります。」
言葉と写真で発信する私たちと違って、『音』だけで発信していかなければならない彼ら。
それがいかに難しいことかは、あえて私が言わずとも皆さんに伝わっているのではないでしょうか。
その難しさを越えて、彼らがどんな音を届けてくれるのか楽しみですね。
FMたんとの放送はスマホアプリからも聴けるので、会場へお越しの皆さんもぜひリアルタイムの中継を楽しんでみてください。
中継中に「頑張って」と声を掛けてもらえるのもきっとエネルギーになるはずなので、大蛇山と共に駆け回る姿を見かけたときには、声援も送ってあげてくださいね。
令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集スペシャルサポーター
【白石自動車有限会社】
【チャイルドハート大牟田】
【タピオカドリンク専門店aoca】
みなさんこんにちは、ライターの幸森です。 先日小学生の女の子から 「将来ひとめぐりのお仕事がしたいです!」 と言ってもらい、感...
次回予告
次回のおおむた『大蛇山』まつり特集は、地域の大蛇山を事務方としてサポートしている田中紀子さんをご紹介します。
当日は保冷車に麦茶と氷を載せて大蛇山についてまわる田中さん。
大蛇山にどんな魅力を感じ、長年サポートを続けているのでしょうか。
次回も楽しみにお待ちください!
この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます


最新記事 by 幸森 彩香 (全て見る)
- 大牟田市のボランティア情報【令和2年7月豪雨災害】 - 7月 9, 2020
- 【九州豪雨】大牟田市で被災された方へのお役立ち情報まとめ - 7月 9, 2020
- 【九州豪雨】大牟田市への支援方法まとめ - 7月 9, 2020