皆さんこんにちわ!
研修生ライターのsuzuです( ´ω` )/
とうとう冬本番の寒さになりましたね(((( ‘-‘ ))))
右手の指が全部逆剥けで手袋つけるのが痛いです(´・ω・`)
皆さんはハンドクリームで指のケアをちゃんとしてくださいね。
それがキラキラ大人女子幸森さんへ近付くための一歩……
私にはまだまだ遠いです……
ようやく初投稿を終えてなんだか達成感を味わってしまいましたが、あれは小説でいうプロローグの一段落目くらいです。多分。
あれだけじゃ達成感なんか味わっていられません!
ということで、12月17日に大牟田動物園で行われた
「エンリッチメント大賞受賞記念講演会」
に行ってきました!
興味深い話がたくさん聞けましたので、皆さんにお伝えします\(>∀<)/
今回はエンリッチメントとハズバンダリートレーニングを中心にご紹介します。
きっと、動物園の見方や飼育員の方へのイメージが変わると思います!
目次
エンリッチメントとは
お話いただいたのは飼育員の伴さん
パワーポイントで説明してくださいましたので、私なりにまとめてみました!
エンリッチメントとは、
「動物福祉の立場から、飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための具体的な方策」
のことで、動物を飼育する人間にとっての責務です。
ペットを飼ってる方もたくさんいるのではないでしょうか?
責務、具体的な方策、そうというとなんだか大変なことを想像するかもしれません。
ですが、
「可愛い動物を見ていたい」「一緒にあそびたい」
という気持ちから
「幸せに暮らしてほしい」
と思い始めるところが第一歩じゃないかな?と思います。
人間が幸せだと思ってとった行動で、飼育動物がストレスを感じてしまったり、危険な状態になるようなことがあってはいけませんよね?
そのため、飼育動物にとっての”幸福”を科学的知見に基づいてエンリッチメントに取り組んであります
▼講演会の様子
2013年にゾウのはなこが天国に旅立ってから、大牟田動物園にはゾウがいません。
今いる個体数も55種類と多いというわけではありません。
これは、良くないことでしょうか?
たくさんの動物やたくさんの種類を見たい!という気持ちを持つ方は多いと思います
私もその1人でした。
しかし、大牟田動物園はこれを決してマイナスととらえず、プラスとして考えていました!
高齢個体の増加もあり、繁殖させずに種類、個体数を削減することで動物一個体にかける時間を増やしたのです。
時間が増えたからOK、ではありません。
飼育員のやり方、意欲で動物福祉への取り組みに差ができてはいけません。
担当の飼育員さんの自己満足や自己犠牲では続きません!
園全体で!動物福祉に取り組むことが必要不可欠!なのです!
園全体で技術、知識を共有することで、エンリッチメントが発展していきます。
取り組みとして
・レッサーパンダ舍の室内放飼場を木材を使い立体的に広々とする
・サル舍の床に土をひく
・モルモットを平飼いして広々とする
・トラなどの放飼場を夜間も解放する
などを行われていますが、今後、動物の紹介と一緒に改めて紹介していきますね!
ハズバンダリートレーニングとは
「飼育動物たちの心身の健康管理のため必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行う訓練」のことで行動分析学に基づき、減量や体罰は不要
なんだか難しい気がしますね
私も聞いててなんか難しい言葉だなぁと思いました(´・ω・`)
しかし話を聴いてみると、動物に痛い思いや苦しい思いをさせずに、一緒に健康管理していこう!っという感じらしいです
確かに動物の健康ために採血など健康管理をするのに、痛い思いばかりをさせてはいけませんよね?
しかし、ハズバンダリートレーニングは万能ではありません
どうしても麻酔や保定など今までの技術も必要になりますが、協力してもらえるところは協力してもらったほうが動物にとってもストレスが少なくなると思います
ストレスを少なく、試料を採取できる
ということは
エンリッチメントの効果測定に応用可能!
ということで
ハズバンダリートレーニングは、エンリッチメントに則っている!!
と、いえますね!
取り組みとしては、
・キリンのX線撮影
などがありますが、これもまた動物たちの紹介とともに改めて取材したいとおもいます!
知ることが大事
みなさん、ライオンの肉探しタイムを見たことはありますか?
講演会のあと、ちょうどライオンの肉探しタイムだったので、見てきました!
ライオンがジャンプしないと届かない、木の棒の上や天井からお肉をぶら下げ、それを間近で見ることができます!
私も前の方で見ましたがすごい迫力……
日中寝てるところを見ることが多いので、すごく貴重な姿を見た気分でした!
子どもたちも大盛り上がりで、大人の方も楽しんでありました!
これはぜひ見るべき…
ですが、これはパフォーマンスではありません
お肉を隠すときに伴さんがおっしゃいました。
「ライオンのためにお肉を隠しているのです
お肉を隠すことで、
・採食時間の延長
・索餌行動の誘発
・爪のケア
・運動量の増加
などの効果があります
檻の中で運動不足になりがちなライオンのために行っている取り組みです」
今回は隠された全てのお肉を見つけ食べていましたが、もし最初からお肉を探そうとしなかったら?
どれだけ待ってもいくつか残したら?
面白くない!
と思う人はいると思います
こう思うことは悪いことではないと思います。私も、事前に説明がなくお肉を探さないライオンをみたらそう思うかもしれません
椎原園長さんが講演会の前におっしゃいました。
「知らないから誤解するのではなく、説明がないから誤解するのです」
動物たちのために行われていることを、人に見せるためのパフォーマンスと思わないように
動物たちのありのままの姿が見れるように
そのために、園の方々は説明をしてくださるのです
様々な形での動物園の支援
みんなが知ることができるように、園全体で様々な広報活動に取り組まれています
ハズバンダリートレーニングは皆さんのご理解、ご協力がなければ続けていけません
ぜひ!お休みの日には動物園に足を運んでみたり、大牟田動物園のFacebookを見たり、サポーターになっていただいたりと!
協力、賛同の仕方は様々です!
小さい頃から慣れ親しんだ私たちの動物園、そこにいる動物たちが幸せな暮らしをおくれるように、皆様ご協力よろしくお願いします♡
講演会ではまだまだたくさんのお話がありましたが、今回はエンリッチメントとハズバンダリートレーニングがどのようなものなのかを書きました!
次回からは、動物園内の手作り看板や動物の紹介とともに詳しい取り組みの話をしていきますのでお楽しみにヾ(●´∇`●)ノ
大牟田市動物園:http://www.omutazoo.org/
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