えんとつの町のプペル展in大牟田へ行ってきました!【9月1日まで】

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ライターの幸森です、こんにちは。

8月17日に開幕したえんとつの町のプペル展in大牟田へはもう行かれましたか?

私は早速初日のオープニングイベントへ取材に行ってきました。

そこで本日はピエロック一座によるショーの様子や、プペル展の会場についてのレポートをお届けします。

光る有田焼に映し出された絵本の世界、とっても綺麗でしたよ~!

えんとつの町のプペル展in大牟田開幕

プペル展の会場となっているのは、大牟田の歴史が詰まった『三井港倶楽部』『三川坑跡』の2ヶ所です。

この2ヶ所は隣接していて、絵本の前半部分が港倶楽部内に、後半部分が三川坑跡に展示されています。

オープニングイベントが港倶楽部で行われるとのことで会場へ。

ピエロック一座のステージ前には待ちきれない様子の子どもたちが集まっていました。

ショーが始まる頃にはその人数は3倍以上となり、会場中央に置かれていたひまわりも端へ追いやられるほど……。

いざショーが始まれば、まるで絵本から飛び出してきたような可愛らしい人形たちが繰り広げるファンタジーの世界をみんなが満喫していました。

30分のショータイムはあっという間に過ぎていって、大勢の観客による拍手でオープニングイベントの幕が下りました。

ショーを見終えた子どもたちは続々と港倶楽部の2階にある受付へ。

受付には絵本や表紙のタイル、ゴミ人間プペルの編みぐるみなどが展示されていて、ワクワク感を高めてくれます。

高校生以下は無料で入場でき、大人は500円。

入場チケットは記名式になっていて期間中何度でも再入場できるので、なくさないようにしてくださいね。

受付の裏側にある部屋で絵本の前半部分が展示されていて、扉を開けるとそこには幻想的な空間。

照明を落とした室内に、後ろから光を当てられて浮かび上がるタイル。

タイルには絵本のイラストが描かれていて、ストーリーを知らない人も楽しめるよう音読する声も流されています。

実は私、このイベントの開催を知るまで絵本「えんとつの町のプペル」を読んだことがなかったのですが、現代社会への問題提起とも思えるストーリーが大牟田に似た景色の町で描かれていることがとても印象深かったです。

この部屋で見ることができる、最初のページにはえんとつだらけの町の景色にオレンジ色の光が灯されていて、夜に見る大牟田の工場群を思い出させます。

色んなご縁があって大牟田で開催されることになったというプペル展ですが、それは決して偶然ではないのでしょう。

後半部分は三川坑で

三井港倶楽部で前半を楽しんだら、次は隣にある三川坑跡へ。

炭鉱電車を左手に見ながら進むと現れる『第一斜坑・第二斜坑入昇坑口がプペル展への入口です。

中へ入ると大きなパネルが出迎えてくれます。

実際に絵本に登場するイラストがデザインされているのですが、やっぱりこの景色、どこか大牟田を連想させますよね。

さらに足を進めると、こちらもまた幻想的な雰囲気で展示されているタイルたち。

天井が低くて背をかがめるようにして進むのですが、ちょっとしたアトラクション気分。

その先には炭鉱マンたちを坑内へと運んでいた人車(トロッコ)が残されていて、そこにもタイルが展示されています。

さび付いたトロッコに掲げられているタイルは、何とも言えない味わい深さを感じさせますね。

一枚一枚の美しさはもちろんのこと、この雰囲気も併せて楽しんでみてください。

「大牟田の歴史を知るきっかけに」

確かこの通路は熊本地震のあとしばらく公開が中止されていて、私は今回初めて中を歩きました。

三川坑が稼働していた頃は実際にこの入昇坑口から第二斜坑口の人車(トロッコ)乗り場へと、大勢の炭鉱マンたちが降りていったそうです。

実はあの大きなパネルが掲示されていた場所には当時神棚があって安全を祈願してから入坑していたのだとか。(現在は神棚はありません)

昭和15年に開坑した三川坑は、三井三池炭鉱の中でも主力坑として活躍したと言われています。

昭和天皇が訪れたり、三井三池争議の現場となったり、戦後最大規模とも言われている労災事故、粉塵爆発が起きたり……大牟田の歴史を語る上では欠かせない出来事がいくつもあった場所です。

そんなに重要な場所ならなぜ宮原坑のように世界遺産にならなかったの?と思われる方もいるでしょう。

宮原坑は明治期の近代工業化の過程を証明する資産として世界遺産に登録されました。

一方この三川坑は開坑が昭和期のため、『明治日本の産業革命遺産』には含まれなかったというわけです。

ひょっとすると大牟田にお住まいの方でも訪れたことがない方は少なくないのではないでしょうか。

実はプペル展in大牟田を主催している団体ビーグッドの副代表も、今回のことがきっかけで初めて三川坑を訪れたのだそう。

そしてそこで様々な歴史を知り驚いたのだと話されていました。

「プペル展をきっかけに沢山の方が三井港倶楽部・三川坑跡を訪れ、大牟田の歴史に触れてほしい」との想いから、この二ヶ所での開催が決定したそうです。

自分が暮らすまちをどんな人たちがどうやって支え、守ってきたのか、歴史を通してそれらを知るって大切なことですよね。

ぜひこの機に大牟田の歴史が残るスポット『三井港倶楽部』『三川坑跡』を訪れてみてはいかがでしょうか。

フォトスポットや土日限定の石炭カキ氷も!

プペル展のお楽しみはパネルを観るだけでは終わりません。

ゴールにはえんとつをモチーフにしたフォトスポットがあるので、写真を撮ってSNSで拡散しちゃいましょう!

ひとりで行っても近くのスタッフさんに声を掛ければ撮影してくれるはず。(恥ずかしくないよ、大丈夫)

また、三川坑の休憩所では大牟田の写真展やプペルグッズの販売も行われています。

さらに!休憩所前ではカキ氷が販売されていて、土日は限定の『石炭カキ氷』が登場するんです!

「おいおい真っ黒なカキ氷っていったい何味なんだよ」って声が聞こえてきそうですねー。

でもここでその正体を明かしてしまってはつまらないでしょう?

『爽やかで夏にぴったりな味』とだけ記しておきたいと思います。

気になるあなたはぜひ会場で食べてみてくださいね。

楽しみ盛りだくさんで大牟田の歴史にも触れられる『えんとつの町のプペル展in大牟田』は9月1日まで開催中!(8月20日、29日は休館)

プペルが好きな方、絵本が好きな方、陶器が好きな方、そして大牟田を好きな方、どなたにもオススメなイベントです。

ぜひご家族・ご友人と出掛けてみてはいかがでしょうか。

イベント詳細はこちら

えんとつの町のプぺル展in大牟田が8月17日開幕!オープニングイベント開催
大牟田ひとめぐり編集部です、こんにちは。 2019年8月17日、大牟田の『三井港倶楽部』『三川坑跡』で『えんとつの町のプペル展』が...

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幸森 彩香
1985年宮崎県出身。地域の魅力を可視化するフリーライターとして活動中。言葉と肉と甘いものをこよなく愛する肉食系文学女子。produced by OmutaTwinkles
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