どうも、大牟田ひとめぐり編集長の阿部です。
大牟田は有明海に面していながらも、あまり海のイメージがありません。
ですが、海があるということは漁師さんもいらっしゃるはず!
というわけで、今回は大牟田で漁師をされている方にインタビューをさせていただきました!
三里漁業協同組合
今回お伺いしてきたのは、「三里漁業協同組合」さん。
40年のキャリアをお持ちの「野口一光」さんにお話を聞きました。
捕っている魚の種類
▼ウミタケの粕漬け
三里漁業協同組合の漁師の方たちは、どのような魚を捕っているのか聞いてみました。
現在は、
- イイダコ
- コウイカ
- シバエビ
- クラゲ
- ワタリガニ
- クルマエビ
- スズキ、ヒラメ、チヌ、とらふぐ(一本釣り)
などを捕っていらっしゃるそうです。
以前はタイラギや海苔が主流だったそうですが、生態系が変わってきており、捕れなくなってきたそうです。
さらに、以前は捕れていなかったアコウなどの魚が捕れるように。
海の変化に合わせて、漁師の方々も対応されています。
漁を行う日のスケジュール
漁師の方によってスケジュールは変わってきますが、投網漁をされている野口さんの1日のスケジュールをお聞きしました。
2:00 選別や荷造り
4:00 荷揚げして市場へ出荷
5:00 出港
12:00頃 帰ってきて次の日の準備を開始
だいたい昼過ぎ頃まで作業
漁師の朝は早いと聞きますが、なんと2時!!
もはや早起きという言葉が通じません。
海の状況などで作業量は調整されるそうで、時化のときはお休みされたり、捕れないときは早めに帰るとのこと。
朝も早く、作業時間も長いんですね。
頭が下がります。
豪快な漁師の大将たち
▼明治34年の三川村の様子
漁師のイメージと言えば、豪快
宵越しの金は持たないタイプの方が多いと勝手に思っています。
実際にそういった方は多いのか聞いてみました。
野口さん:
「昔の港は活気がありました。時化のときは、そのまま誰かの家で夜まで飲んで、そのまま街に繰り出す大将がたくさんいました笑。みんな腹巻して、その中にお金を入れて。
捕れたときは、捕れないときのことなんて考えないから、パァーッと派手に使っていました笑。」
やはりイメージ通りの漁師の大将の方々がたくさんいらっしゃったそうです笑。
最盛期のときは、三里漁業協同組合の組合員が200名近くになっていたとのことです。
これから
野口さん:
「漁業はこれからもっと厳しくなっていくと思うので、組合でブランド化をしていかないといけないと思っています。
それに加えて、後継者不足も問題になっているので、若い人を受け入れていきたいです。」
他の地域ではブランド化が上手くいっている事例もあるそうで、そのような取り組みを大牟田でもやっていきたいと話されていました。
大牟田でも、未経験から漁師になった方もいるそうです。
取材を終えて
今回の取材で、漁師の働き方や大牟田の漁業をお聞きしました。
この記事を通して、少しでも大牟田の海が身近になっていただけると嬉しいです。
もっと大牟田の海を味わっていきましょー!