「人のため、市民のために働ける仕事」消防士になるためには【お仕事図鑑】

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どうも、大牟田ひとめぐり編集長の阿部です。

今回から新しく始まった企画

「お仕事図鑑」

今回の企画は、大牟田で働く様々な職業の方へのインタビューを通して、大牟田でのお仕事を紹介していきます。

記事を通して、大牟田の学生や大牟田を出て外で働いている人たちが、大牟田で働く選択肢を持つきっかけになって欲しいと思っています。

記念すべき第一回目は、「消防士」です。

人のため、市民のために働ける仕事

お話をお伺いしたのは、大牟田市消防本部 警防課 3係 係長でいらっしゃる堺利彦さん。

消防士として働く傍ら、地域のサッカーチームの監督を務めるなど地域活動にも精力的に取り組まれている堺さん。消防士についてお伺いしました。

消防士のお仕事

消防士のお仕事は、火災現場での消火活動や救急活動によって、人々の安全を守る仕事です。

また、消火や救急だけでなく、火災の予防も消防士にとって重要なお仕事です。

やりがい

-消防のお仕事をされていて、やりがいはなんですか?

堺さん:

やりがいは、人を助ける前線に立てることですね。

火災現場で人を助ける前線に立つということはイメージしやすいと思いますが、消防署には「予防課」という課があります。

予防課の仕事は法令違反を指摘し安全性を高め、火災を発生させにくくし、又は、発生した場合に被害を最小限度に抑えることを目的に活動しています。

いざ何かあった時に被害が出なかったり、少なかったりして感謝されたりすることがあると、「しっかり取り組んでよかったな」と自分の中でやりがいを感じる部署です。

-やりがいのあるお仕事ですが、大変なことも多いのではないですか?

堺さん:

そうですね、もちろん大変なこともあります。

人が逃げ出すところに行かないといけないわけですからですね。

火の中に飛び込んでいかないといけないので、身体を常に維持しておかなければいけません。

でも、大変なこと以上にやりがいのある仕事だと思います。

なる前とのイメージ

-消防士になってから、なる前のイメージとは違う部分はありましたか?

堺さん:

生活リズムが普通の生活とは違いました。

消防士は24時間勤務で、勤務中は消防署で生活をします。

食事や洗濯、睡眠など、普段人に見せない部分も見せないといけません。

生活の細かい部分が気になるなどのギャップはありました。

それまでは毎日学校に行って家に帰るというリズムでしたが、消防士になると24時間勤務を終えて2日休むというリズムになります。

生活リズムの違いは消防士ならではだと思います。

大牟田で消防士になるには

▼大牟田消防署に並ぶ消防車

必要な試験

-消防士になるにはどうしたらいいですか?

堺さん:

地方公務員の消防士採用試験を受験する必要があります。

大牟田では高校卒業以上であれば受験することができ、一般教養試験、体力試験、面接となります。

消防学校での訓練

-採用試験に合格した後はどのようになっているのですか?

堺さん:

採用試験に合格した場合、消防学校の初任科に入校することになります。

学校では、消防の法律や火災を防ぐために必要なこと、訓練の仕方などの消防士としての基礎を学びます。

福岡県の消防学校は嘉麻市にあり、入校期間は4月〜9月となっています。

消防学校を卒業した後、大牟田市消防本部で各部署に配属されることになります。

消防署での配属

-消防士と言っても、様々な役割があると思うのですが、どのように分かれているのでしょうか?

堺さん:

消防署は3つの課で分かれています。

  • 総務
  • 予防
  • 警防

総務は、人員や装備の管理などを行っています。

予防は、火災を予防するために建物を管理したり、その後の点検などを行います。

警防はさらに3つに分かれます。

  • 消防隊
  • 救助隊
  • 救急隊

まず最初は警防課に配属され、それから各部署でローテーションを行い、様々な業務を経験します。

▼大蛇山がデザインされた消防車

ステップアップ

-消防士のステップアップはどのようなものがありますか?

堺さん:

階級とスキルのそれぞれでステップアップが考えられます。

・階級

試験を受けて、階級を上げていきます。

試験を受けるために、勤務年数等の条件がある場合もあります。

・スキル

こちらは、ジョブローテーションしている中で自分のしたいことを自己申告します。

また、上司から見て適性を判断する場合もあります。

目指す方へのメッセージ

-堺さんの今後の目標を教えてください。

堺さん:

消防力をより高めていきたいと思っています。

火災現場はいつも同じではありません。

毎回違う現場でどう対応していくかが重要になります。

自分を高めていくと同時に、次へのバトンタッチも行っていきたいです。

自分がこれまで積み重ねてきたものを後輩たちに伝えていくことで、それぞれのスタートラインを上げていきたいと考えています。

-これから消防士を目指す方にメッセージをお願いします。

堺さん:

消防士は「市民の方を守る仕事」。

大変ですが、やりがいの多い仕事です。

地方公務員だからこそ、市の行政にも関わることが多いので、街をつくっていくことに関わりを持つことができます。

体力に自信がある方はぜひ目指してみてください。

取材を終えて

堺さんのインタビューを通して、「消防士」という職業への誇りが伝わってきました。

これまで「消防士」のお仕事は、消火活動のイメージしかありませんでした。

火災が起こらないようにするため、予防の段階から消防士の方々が様々な努力をされていることを知りました。

普段の生活では、目にすることのない所でも市民のためにお仕事をされている消防士。

「人のため、市民のため」

に仕事をしたいと思っている方には、ぜひ目指して欲しい職業です。

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