地元大牟田で21世紀型の新たなライフスタイルを提案する家具職人近藤智靖さん。近藤さんのルーツであるモノ作りやライフスタイルについてお話を伺いました。
目次
自分のルーツであるモノ作り
子供の頃からずっと家の手伝いしよって、小さい時からモノ作りは身近なものだった。小さい時から木で戦車を作ったりして。元々歴史が好きで、日本史の先生になりたくて大学に行って、オーストラリアに家具の勉強で行ってる時も日本語の先生もしたりしてた。でも、歴史は自分でも勉強できるから、先生になる必要もないんじゃないかと。大学で学んだけど、やっぱり自分のルーツであるモノ作りを選びました。
愛犬と近藤さん
大牟田で21世紀型の新たなライフスタイルを提案できれば
オーストラリアに家具の勉強で行ってて、オーストラリアに行きたかったというよりメルボルンに行きたかった。メルボルンは移民の街でみんな違うとこから来た人やったけん肌の色や地域は関係ないという環境がよかった。メルボルンは自分自身がエコになれるし、エコでいられる。車使わなくて自転車移動で十分。今は工場でモノ作ってるけど、ただ作るだけだったら騒音とかで住宅街に迷惑かける。でも、ここの建物が媒体となって化石燃料に頼らなくていい新しい21世紀型のエコなライフスタイルを提案できたらと思って。ここは駅からも近いし、いろんな人にも来てもらえる。
お金使わなくてもカッコイイライフスタイルはできる。クラシック聴きながら、お昼に家族や職人みんなでごはんを食べる。行ける範囲で自転車で出かけたり。阿蘇や島原とかも行ったりしますね。そういった遊び方は車がなくても楽しめる。極力ゴミを出さないようにしたりするライフスタイルを提案していきたい。昔からそう考えてて、20年前くらいからビニール袋はいりませんと言ってた。当時はかなり変な目で見られた笑。でも実際に住んでたデンマークやメルボルンはそういった環境のことに関して進んでいました。
今は基本オーダー家具をやってて、お客様がここに来て、こういうの作ってくれと言われるので、現場に行って寸法測って作ったり。病院のカウンターや棚を作ったりもしますね。オフィス兼カフェも作ったり。そういったこともやるから、トータルで店舗を作ってくれという話もある。でも、本当は家具職人。家具作って、家具にあう空間、キッチンにあう空間を作りたいと思って、ここの建物もリノベーションした。としてたら、まとめて空間作ってくれと話がある。あくまで家具メイン。基本は家具職人。
家具は生活に根ざしているもの。だからこそライフスタイルを提案していきたい。その想いが基盤になってる。日本には、大牟田のような十万人規模の街はいくらでもある。大牟田で新たなライフスタイルを提案できれば、日本は良くなっていくんじゃないかなと。
今の自宅兼工場は、元々はおじいさんの建物でずっと放置されたいたものを近藤さんがリノベーションされたとのこと。1階が工場で2階が自宅、3階が職人さんが泊まり込みできる部屋やシェアハウスにされるそうです。
近藤さんが帰国したときの工場の写真
周りの人たちと仕事の合間にリノベーションして今の状態にしたそうです
自宅の中で奥様が英語教室を
自宅のリビングを今後ショールームにされる予定
木の部屋に畳の良い匂いがします。ここは職人さんの部屋になる予定
ご自宅に一歩足を踏み入れると、近藤さんが考えていらっしゃるライフスタイルが伝わってきます
もっと文化的な教養が身につけれるようなお店を作りたい
今後やっていきたい構想はいろいろあって。銀座通りが寂しくなってきとるけん子どもが集まれる場所を作りたい。若者が楽しめる古本屋やレコード屋、そういう文化的な場所を作りたい。夜の街はあるけど、昼にもっと文化的な教養が身につけれるようなお店屋さんがあったら、楽しいしカッコイイと思う。そこに自転車屋さんがあったり、駄菓子屋だったり、古本屋と。そういうのがチョコチョコっとあったりして、楽しめたらなというのが目標。
工場のこちらの表情がカッコイイ
近藤さんの会社の看板
近藤さんが着ているシャツ、実はシャフコンポーネンツのオリジナルシャツ!
遊び心がカッコイイです
住所:福岡県大牟田市本町3-2-6
TEL&FAX:0944-56-3908
近藤さんが内外装のデザインを手がけたお店「aoca」さんの取材記事
大牟田で起業したい人を応援する シェアオフィス兼カフェ「aoca」