ご夫婦で今までになかった新たなスタイルのスイーツショップをオープンされる末吉さん夫婦。辰隆さんがパティシエとしてスイーツ造り、佐保里さんが接客などのサービスを担当し、素敵なスイーツ空間を作ろうと奮闘中。お話をお伺いしました。
目次
新しいスタイルの素敵なスイーツ空間を夫婦で
夫婦で美味しいスイーツと素敵な空間を提供したいです。
テイクアウトだけではなく、お客様がくつろげるスペースを併設した洋菓子店。地域とお店・人と人とがつながるあたたかい場所を目指しています。お店のスペースで様々なモノを提供していきたいですね。デザートなどをお皿に盛ったケーキやライブ感がある演出、その場で焼きたてのお菓子、テイクアウトでは崩れちゃうようなケーキとか。今まで地域になかったようなスイーツ空間を作っていきます。
スイーツを五感で感じる美味しさをモットーに、お祝いのケーキからちょっとした手土産、プレゼントに送る焼き菓子、御贈答用のお菓子などを提供します。子どもからお年寄りまでたくさんの方々に親しんで頂きたいです。
それでもケーキ屋さんて敷居が高いとか、なかなか入らないという方もいらっしゃると思います。そういった方が入りやすいように、様々なイベントを考えてます。地元のアーティストと一緒にお絵かき教室を開催したり、地域のワークショップスペースとして活用して頂きたいです。また様々な方とコラボしてお店のスペースを使い、イベントのお手伝いをしていきたい。
また、自分がお酒が好きなので、コーヒーだけでなくワイン1杯から飲めたり、夏はビアガーデンをしたり、お酒に合うケーキも提案したいと考えてます。
レストランのシェフやソムリエを呼んだりしてちょっと大人向けのイベントなんかも笑。あんまり関心がなかった方やケーキ屋の敷居が高いと思ってらっしゃる方たちにも、来たらこんなに楽しいんだ!スイーツって美味しいね!と思ってもらえるようなお店作りをしたいですね。
パティシエとしてのスタート
パティシエを目指したのは、モノを作ったりいぢったりするのが好きだったからです。小さい頃からよく家で料理やお菓子を作ったり、モノをいぢったりしてましたね。
高校を1ヶ月で中退し、それからお菓子の修行が始まりました。地元大牟田のケーキ店で勤め、大阪の学校でお菓子造りについて学びました。その後、福岡、関東、海外、神戸と様々な場所で菓子造りの技術や職人としての精神、サービスの大切さ、お店の運営などを学びました。
大好きだったお菓子造りが嫌いになった時期もあった
でも、1度だけお菓子造りがイヤになって実家に帰っていた時期があります。
その時は
「もう二度とお菓子造りなんかせん!」
って思ってました。
でもそんな時、自分に前から気にかけてくれてた師匠から
「うちにこい、お前のリハビリた」
と言って頂き、そこでまた働き始めてお菓子造りにまた関わるようになりました。その言葉のおかげで今の自分があります。
「やっぱりお菓子造りっていいよね」
と心から思えるようになりました。
独立してお店を持つことを決意
独立を意識しはじめたときに、神戸の洋菓子店とご縁があり勤めはじめました。勤めているときに転機が訪れ、実家の家族や会社の社長にも相談などをしました。いろいろ考えた上で、やっぱり自分で独立してお店やるしかなか!と決めました。
突然決めたので、奥さんにはえ?と言われましたけど笑
佐保里さん:
最初は九州で何年か働いた後に独立という話でした。私はその時神戸でつわりと戦ってる最中だったんです。
どっかで勤めるんだろうなと思ってたいたけど、自分でやると聞いて、えー!っって。
子供はどうするの?
大丈夫!どけんかする!
奥さんには大変な思いをさせるのは承知してましたが、以前から2人の夢だったので、お互い協力していこうと気持ちを確認し合いました。
押し切られる形にはなりました笑。元々2人の夢だったので、私は応援しようと思いました。
地域の方達と共に成長できるお店を
お店も子育ても、地域の方と一歩一歩成長していきたいと思います。
お子さん連れの方も気兼ねなく来て頂きたいと思っているので、うちもどんどん店で子育てしていきたいと思ってます。
開業の準備をしながら、ドンドン夢が膨らみます。自惚れはもちろん禁物ですが、大胆にやりながらも、一所懸命本当に確実なことを一歩一歩やっていかないとですね^^
取材を終えて
お話をお伺いさせて頂いて、辰隆さんのスイーツに対する熱い気持ち、自分の想いを形にしていくんだという強い決意に圧倒されました。
そして、その辰隆さんを隣でしっかり支えていらっしゃる佐保里さん。決めたことだから応援しますと言われた際の優しい笑顔の中に、芯の強さを感じました。
春のオープンに向けてお店作りに奮闘されている末吉さん夫妻が作るスイーツ空間が楽しみで仕方ありません。
この記事を通して末吉さん夫妻の熱い気持ちが、自分でお店を持ちたいと考えている方の一歩踏み出すキッカケになればと思います。
これからオープンに向けて取材を続けさせて頂く予定ですので、今後の記事を楽しみにお待ちください。