昭和の空気を残すキャバレーホール跡で、バーとイベントスペースを運営している竹永省吾さん。「おっさんも若い人たちから刺激を受けることができますからね」と、様々な趣味を持った年代の人と交流する場所作りに取り組んでいらっしゃいます。お話をお伺いしました。
目次
昭和の空気が残っている「大牟田ふじ」
竹永さんは「大牟田ふじ」を運営されています。
ふじにはバーとイベントスペースがあります。
バー入り口
バーの店内の様子
イベントスペースの方も昭和の空気が残っています。
こちらの写真を見てください
これが平成の今に残ってることが凄いですよね!
大牟田は炭鉱で栄えた町なので、その当時の勢いを感じることができるオブジェです。
この空間をどう活用されているのかお話を聞きました
不定休でバー、貸しスペースとしてイベントを開催されてるんですか?
そうですね。自分の知り合いのバンドが大牟田に来るというときに自分が主催したりします。
自分の好きなバンドを集めたり、最近は高校生達のイベントがあったり、4月には映画の上映イベントもあるんですよ。いろんなことに使えるスペースになってます。
最初はイベントスペースとして使ってて、その後バーも開けるようになったんですか?
そうですね。バーは最初物置状態だったんですよ。
イベントスペースを使い続けるようになったのもイベントがキッカケでした。
大牟田で180人ぐらいの集まるイベントをやったときに、地元の人は大体1割くらいで、意外と少なかった。
これはもったいないなーと。もっと知ってもらいたいと思ってからずっと続けてきました。今9年目で、バーが3年目になります。
仕事帰りにふらっと、今日ふじで面白いことあってるらしいよって。
ふっと足を運んでもらえる場所にしたいですね。
現場に来てもらって「今日は良かった、よくなかったな」とか、言ってもらえる場所になりたいですね。
バーテンダー竹永さん
好きなことを通してであれば繋がることができる
バーをやり始めたのも、来てくれた人たちとコミュニケーションを取りたくてやり始めました。
イベントは自分の主催が基本なんで、帰省している人が来てくれたりとか、遠方からも来てくれるけど、イベント主催してたらなかなかコミュニケーションをしっかり取れなくて。
お酒をゆっくり飲めて自分も話せるし、情報の拠点にしていきたいと思って。趣味を持った人が集まるような。やりたいことがある人の発散の場であったり、吸収の場であったり、そういう場にしたいですね。ずっと続けていけば面白いことになるのかなと思います。
面白い人たちが集まって濃い空間ができそうですね!
もともと音楽されてたんですか?
そうですねバンドもやってましたし、DJ したりしてました。
以前はGUMBO(大牟田にあったライブ&リハーサルスタジオ)とかヘンリーアフリカでライブやDJイベントがあって10~40代の交流がありましたが、ある時期から一気にピタッと大人しくなった気がします。いろんな背景がある中でもずっと頑張って続けてる人達も居るんですが、幅広い世代での交流が難しい時期だったのは間違いないと思います。
僕は大牟田ふじを通して好きなことを続ける人たちを繋げて10年20年先でも以前のような世代間の交流が起こせればと考えています。バンドしたい人、DJしたい人、映像を作りたい人、写真が好きな人、絵を描きたい人、いろんな表現や考えが交流できる場所や空気を作っていきたいです。
音楽だけでなく作品や写真なども
40代50代でも好きなことを通してであれば繋がることができますからね。
そこで、10代の人たちがおっさんたちと、濃い音楽に触れたりとか、世代関係ない空間になると思います。ずっと続けていけばですね。
おっさんも若い人たちから刺激を受けるし、若い人たちもおっさんたちの情報もどんどん吸収することができる。年上と遊ぶのも面白いし、同世代と遊ぶのも面白いし、後輩とも遊ぶのも面白いし、考えとかも広くなりますよね。
たしかにそうですね。今後はどういったことに取り組まれるんですか?
将来的には共感できる人達で、第何曜日は僕が店番やりますという形で開けないかなと思ってて。それが1番理想かなと。
例えば毎月1回してもらう人がいたりすると、ここもその人の色やコミュニケーションがリンクして面白くなっていくと思います。
自分1人だったら、あくまで自分の色が強い場所にあるけど、場所に誰がいるかとか、全く別物になるじゃないですか。なので高校生のイベントやベリーダンスがあったり、上映会があったりするにはありがたいですね。
ここは単なる箱で、そこに何を詰め込むかは、詰め込みたい人が決めるもので、
バーは、バーでも、バーじゃない。人で変わる場所。
なのでハード面や環境面、環境を提供できるところを一生懸命頑張りたい。
プロジェクションもできるし、音もいい、形にできるノウハウやスキルをつけていこうと思ってます。レコーディングができるような、環境やノウハウですよね。
いろんなことができる場所にしていきたいと考えてます。
今日は大牟田の歴史が感じる場所を見せていただきありがとうございました。
取材を終えて
バンドやDJ、写真、絵など本当に様々なことに詳しい竹永さん。お話をお伺いして、
自分も様々なことに興味を持つようになりました。
竹永さんの
「遊ぶ場所が無くなってきて寂しいし、もっと交流する場を作っていきたい」
というお話を聞いてると本当にワクワクするし、とても楽しい時間でした。
自分もヒップホップが好きなので、大牟田ふじでDJイベントしてくれる人がいると嬉しいなと
自然と妄想が広がってました。
皆さんもぜひ竹永さんに会ってみて、自分のやりたいことを
大牟田ふじでやってみませんか?
竹永さんが運営されている大牟田ふじの記事はこちら