令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集episode09清水敬仁(花火大会部会長)

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【まつりを支える人たち】をテーマとした令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集。

所属先やポジションにこだわらず、様々な『縁の下の力持ち』を探し、巡っていきます。

本特集最後の語り手となって頂いたのは、おおむた海上花火大会の部会長を務められている清水敬仁さんです。

清水さんは花火大会に関する全てを取り仕切り、信じられないほど多忙な日々を送っているにも関わらず「僕が一番楽しんでやっています。」と笑顔を見せます。

なぜそんなにも一生懸命になれるのか、お話を伺いました。

大牟田青年会議所の一員として

清水敬仁さん

1990年生まれ 大牟田市出身・在住

おおむた『大蛇山』まつり振興会花火大会部会長

一般社団法人大牟田青年会議所 郷土愛育成会議議長

有限会社カーライフシミズ倉永店店長

清水さんはどのような経緯で花火大会に携わることになったのでしょう。

清水さん:

「今年で6回目となる海上花火大会ですが、おおむた『大蛇山』まつり振興会のメンバーとして青年会議所が部会長を担当するのが通例になっています。

僕はもともと21歳から大牟田青年会議所に所属していたので、昨年までは当日の警備などで花火大会に携わっていました。

今年初めて部会長をさせて頂くことになり、前任者に教えてもらいながら準備を進めているところです。」

以前は諏訪公園で開催されていた花火大会が様々な事情で継続できなくなり、大牟田青年会議所の皆さんが場所を変えて再び開催できるよう奔走したという話を聞いたことがあります。

清水さんはその一員として花火大会を支えてきたのですね。

花火大会を開催するために

花火大会の運営は大変だとよく耳にしますが、実際にどういった苦労があるのでしょうか。

清水さん:

「まずは何と言っても財源の確保ですよね。

花火自体はもちろんのこと、打ち上げるための船を含めた会場設備、広報など、色んな面で費用が発生します。

実はこの費用の約8割は、500社にも及ぶ協賛企業さまによってご負担頂いているんですよ。

毎年6月に振興会で予算額の承認を受けて、それから青年会議所のメンバーは一丸となって協賛のお願いに走り回っています。

ご協力下さる企業さまには本当に感謝ですね。

さらに桟敷席や飲食の販売に加え、今年からオリジナルのジャー坊タオルを制作したり、企業さまにご協力頂いて自動販売機を市内に設置したりして、その売上で不足分を補っています。

第6回おおむた海上花火大会の桟敷席・オリジナルタオルが販売中!
大牟田ひとめぐり編集部です、こんにちは。 2019年8月11日はおおむた『大蛇山』まつりのフィナーレである海上花火大会! 開...

次に大変なのが警備です。

花火大会当日、会場には100人ほどの警備が必要になります。

特に危険な箇所にはプロの警備員に立ってもらうんですが、あとは市内の様々な団体にご協力頂いて安全を確保しているんです。

大牟田祇園六山や大蛇山大集合パレードの皆さんにもお力添え頂いています。

最近全国的に大きな花火大会の中止が目立つんですが、実はその原因の多くは安全面なんです。

禁止エリアへの立ち入りがあったり、小さなことでも事故に繋がることが起きたりすれば、花火大会は中止せざるを得ません。

一度中止になったものを再開するのはとても難しいことなので、それだけは絶対に避けなくてはと思っています。」

花火大会の開催には、数え切れないほどの縁の下の力持ちが携わっていることがよくわかります。

そして清水さんらのようにそれを取りまとめてくれる人がいるから、今年も大牟田で迫力満点の花火が楽しめるのですね。

ルールを守って観覧することで、観客の立場からも花火大会を支えることができそうです。

清水さんの原動力

ところで、部会長は具体的にどんなことをしているのでしょう。

清水さん:

「花火大会にまつわる全てですね!

財源・警備人員の確保はもちろん率先して動きますし、各種申請、SNSによる情報発信など、毎日やることがいっぱいあります。

警察や消防とのやり取りが煩雑なので昼間じゃないとできないことも多くて。

早朝から本業の仕事をして、昼間花火大会関連のことをして、夕方自宅に一旦戻って子どもをお風呂に入れて、それからまた深夜まで本業……なんて日も珍しくないです(笑)」

想像以上にハードなスケジュールでびっくり!

なぜ寝る間を惜しんでまで花火大会のために頑張れるのか、正直不思議でなりません。

清水さん:

「もともと大牟田が地元なのに、青年会議所に入会するまで大牟田のために何ひとつやっていなかったんですよね。

社会勉強も兼ねて入会したんですけど、それ以上に地域に貢献したい想いが強いんじゃないかな。

それに、入会してから色んな方に支えて頂いたので恩返しもしたいなって。

今与えられた役割を精一杯全うすることで地域貢献できれば、恩返しに繋がると思って頑張っていますね。」

この地に生まれ育ってきた中で抱いた郷土愛や支えて下さった方への感謝が、清水さんの原動力になっていたんですね。

きっとそんな清水さんの頑張りは、大牟田の子どもたちが郷土愛を抱くきっかけにもなるのではないでしょうか。

お子さんを連れて花火大会へお出かけになる方はぜひ、大牟田を想う沢山の人によってこの美しい花火が打ち上げられているのだと教えてあげてくださいね。

ご来場の皆さまへメッセージを!

最後に清水さんから、花火大会を楽しみにしている皆さんへメッセージを頂きました。

清水さん:

「僕が思っていることがメッセージになるかわからないんですけど……。

この花火大会は見に来て下さる方も運営する側も全員が郷土愛を持って楽しく参加することで、全てが大牟田のためになると思っていて。

だから僕は誰よりも一番楽しんでやっています!

皆さんにも大牟田に想いを馳せながら楽しんで頂ければ嬉しいですね。

出来る限り観覧席に近い場所で打ち上げる花火は、頭上に降り注ぐような感覚があって本当に迫力満点です。

今年は会場の音楽とタイミングを合わせてさらにダイナミックな演出を行いますので、ぜひ会場でその迫力感を体感してください。」

▼2018年のおおむた海上花火大会

音楽と花火のコラボレーションでどんな風に大牟田の夜空が彩られるのか、楽しみですね。

私は昨年初めてこの海上花火大会を訪れたのですが、本当に予想もしていなかった距離感で花火が上がるので驚きました。

おおむた『大蛇山』まつりのフィナーレとなる海上花火大会、みんなで一緒に盛り上げちゃいましょう!

令和元年度おおむた『大蛇山』まつり特集スペシャルサポーター

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幸森 彩香
1985年宮崎県出身。地域の魅力を可視化するフリーライターとして活動中。言葉と肉と甘いものをこよなく愛する肉食系文学女子。produced by OmutaTwinkles
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